1981(昭和56)年に完成し、翌年から2002(平成14)年まで、深海の謎を解き明かすため第一線で活躍した有人潜水調査船「しんかい2000」は、全長9.3m、幅3.0m、高さ2.9m、空中重量24t、耐圧殻内径2.2m、乗員は操縦者2名と観測者1名の3名。最大水中速力3.0ノット、通常潜航時間7時間、深度2,000mまで潜航する能力を誇った。
 海洋科学技術センター(現 海洋研究開発機構)により、20年間で1,411回の潜航を行った。母船と通信することで海上・海中の一体システム研究施設として効率的に連続運用され、観測窓による目視、マニピュレータによる試料採取、テレビカメラや計測機器による各種調査計測記録などを通じて、相模湾で化学合成を行うシロウリガイのコロニー発見、沖縄トラフで熱水噴出現象の発見など数々の成果を残した。日本の深海研究や海洋資源探査の飛躍的発展に貢献した深海調査・海洋開発の歴史と技術を伝えるシンボル的存在である。2017(平成29)年8月、(一社)日本機械学会より「機械遺産第87号」に認定され、2021(令和3)年には(公社)日本船舶海洋工学会の「ふね遺産」にも認定されている。
(日本機械学会 機械遺産 第87号)

引用:日本機械学会「機械遺産」 機械遺産第87号
https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/heritage_087_jp.html
協力・参考:新江ノ島水族館 https://www.enosui.com/

( vol.142・2025年9月掲載 )

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