サステナブルなモノづくり、イノベーションの発信基地として誕生した新本社工場外観(左)日立空気圧縮機「HISCREW G series」(右)
あらゆる産業分野の自動化や効率化を支える高品質で独創的な空気圧機器を、次々に創り出してきた株式会社 日本ピスコ。2025年4月、富士山を望む諏訪湖の近くに新本社工場が誕生しました。同社は、常にお客さまの目線に立ってどんな困難な課題にも挑戦し、社会への貢献を果たすことを経営理念の柱にすえています。今回は、サステナブルなモノづくり拠点をめざす新本社工場と、その高い環境性や効率化を支える日立産機システムの変圧器や空気圧縮機などの製品をご紹介します。
画像1: 【お客さま導入事例 vol.172・空気圧縮機/変圧器/ポンプ】
株式会社 日本ピスコ

地域社会へのさらなる貢献をめざして、
諏訪湖を望む新本社工場からイノベーションを発信

株式会社 日本ピスコ

代表取締役会長兼CEO:山崎清康
取締役社長兼COO :河西利行
設立:1976(昭和51)年
所在地:長野県岡谷市長地柴宮3丁目-15-1
従業員数:530名
事業内容:空気圧機器の開発・製造・販売
https://www.pisco.co.jp/

画像: 株式会社 日本ピスコ 秘書室 室長 木之下裕 様

株式会社 日本ピスコ
秘書室 室長 木之下裕 様

独創的なバルブの発明から生まれた岡谷発のグローバル企業

 株式会社 日本ピスコは、代表取締役会長兼CEOの山崎清康様により1976(昭和51)年10月、長野県岡谷市に設立されました。社名は、独自に開発した空気の流れを切り替える流体切換弁「PIPE・SLIDE・CHANGE」の3つの単語の頭文字P.S.Cに由来し、それをPISCOという形に整えて誕生しました。以来、ご協力会社とともに地域社会への貢献を果たしつつ発展を続け、2025年には創業49年を迎えました。

画像: 株式会社 日本ピスコ 秘書室 室長代理 佐々木和実 様

株式会社 日本ピスコ
秘書室 室長代理 佐々木和実 様

 同社 秘書室 室長の木之下裕様は、「創業にあたり日本ピスコという社名に込めた山崎の思いは強く、『日本』を付けることで、空気圧機器業界においてグローバルに事業を展開するとともに、その中で必ずオンリーワンをめざすという意味を込めました」と紹介されました。同社は創業10年目に同県伊那地域に伊那第一工場、1996年には第二工場、さらに第三工場、第四工場と次々に生産拠点を展開し、現在は国内営業所17拠点、海外現地法人6 社の体制で事業を展開しています。同 室長代理の佐々木和実様も、「当社のモノづくりの力は、常に独創的であることを追求し築いてきたものです。世界中のお客さまに、当社しかできない唯一のもの、かつ独創のものをつくっていこうという山崎の思いを、創業以来、私たち全従業員が共有し、継承してきた成果だと考えています」と強調されました。

画像: あらゆる産業の自動化や効率化を支える空気圧機器

あらゆる産業の自動化や効率化を支える空気圧機器

 同社がつくる空気圧機器は、圧縮した空気の力を使ってあらゆる産業の自動化や省力化に貢献するものです。圧縮空気を送るワンタッチ継手やチューブ、空気の流れや速度を制御する制御機器、部品や製品を吸い上げて運ぶ真空発生器などは、自動車や半導体、家電、食品、衣料、医療、IT、化学、輸送、レジャー、宇宙開発、さらには農業や漁業などほぼあらゆる産業の自動化や省力化を支えています。佐々木様は、「当社製品の性能、機能、耐久性はお客さまから高い評価をいただいています。継手だけでも品種は約3万点と、さまざまな業界における自動化ニーズにお応えできる開発・生産体制が当社の強みです」と胸を張ります。木之下様は、「岡谷市は優れた精密機械工業が盛んなことで知られています。先人が培ってきたモノづくりの技術と精神を受け継ぎ、独自の知恵と技術を進化させ、『お客様と共に創る』の信念を持って独創的なモノづくりに取り組み、独創・革新・挑戦を積み重ねつつ地域社会の発展に力を尽くしていくことが当社の使命です」といいます。

世界へ、未来へつながるイノベーションの発信基地

 同社の生産量が飛躍的に拡大したきっかけは、ドイツのフェスト社(現 FESTO AG&CO.)からワンタッチ継手などの生産を1992年にODM契約をしたことです。「品質に関しては非常に厳しい姿勢を貫くフェスト社に当社の技術を高く評価していただいたことで自信を深めました。これで、独創的な製品を次々と生み出す力がさらに確かなものとなり、ここ10年はさらなる飛躍をめざした新本社工場の建設を進める機運が高まってきました」と木之下様。

 こうして木之下様や佐々木様などをメンバーとする新本社工場新築に向けたプロジェクトが発足し、2018年に岡谷市の力添えを得て建設用地を取得し、地域社会の理解や協力のもと2023年4月に着工。2024年5月に上棟式を経て、2025年4月30日に晴れて待望の新本社工場が完成しました。佐々木様は、「建設工事にあたっては、本社機能とともに生産拠点、開発拠点を有し、さらには地域社会とのコミュニケーションの拠点であることをコンセプトとし、プロジェクトチームが積極的に設計・監理を委託した創和設計さんや機械設備工事をお願いしたマナテックさんなどと議論を重ね、地域の発展にかける山崎の志や当社がめざす姿をかたちにすることに力を注ぎました」と振り返ります。

画像: 視界が良い日には、諏訪湖の向こうに富士山を望むことができる

視界が良い日には、諏訪湖の向こうに富士山を望むことができる

 完成した新本社工場の特徴は、帆船をイメージしたブルーとホワイトを基調とした独創的なデザイン、サステナブルなモノづくりとイノベーションの発信基地にふさわしい、地球環境・人の環境に配慮した空間づくりと設備機器の積極的な導入です。

 エネルギー面では創エネルギー、省エネルギーを実現するために、自然エネルギーを積極的に活用しています。完全自家消費型の太陽光発電設備(200kWh)の採用、従来方式の熱源と比較してCO2排出量を40%以上削減する地中熱空調設備の導入、太陽光発電の蓄電と災害対応用非常電源を兼用した蓄電池設備(60kWh)の導入、南側全面を窓とすることで自然光を有効活用した明るく開放的なオフィスづくり、光の入らない空間には天窓を採用し電気使用の軽減や働く環境の向上を実現したことなど、脱炭素社会実現に向け、ZEB Readyを視野に入れた設計を追求しました。
※ 「ZEB」を見据えた先進建築物として、外皮の高断熱化および高効率な省エネルギー設備を備えた建築物のこと

 「特に見ていただきたいのは、3階吹き抜けのエントランス空間です。全面にカーテンウォールを配置し、限りなく自然光を取り入れた創造性にあふれた空間を演出しています。また地中熱空調設備により、冬季は床暖房、夏季は快適な冷房を実現しています」と木之下様にご案内していただきました。

画像: 船や海、空を連想させる青と白で彩られた開放的なエントランス

船や海、空を連想させる青と白で彩られた開放的なエントランス

画像: 太陽光発電設備(200kWh)

太陽光発電設備(200kWh)

画像: 1年を通じてエントランスの冷暖房を担う 地中熱空調設備(左) 地中熱空調設備を支える 日立小型省エネポンプ「HEポンプ」(右)

1年を通じてエントランスの冷暖房を担う
地中熱空調設備(左)
地中熱空調設備を支える
日立小型省エネポンプ「HEポンプ」(右)

画像: 太陽光発電設備と連携した蓄電池設備(60kWh)

太陽光発電設備と連携した蓄電池設備(60kWh)

サステナブルな新本社工場を支える高効率設備機器

 新本社工場では、エネルギー面の取り組みに加え、電気、空気、熱などを高い効率で運用するためのさまざまな設備機器が導入されています。

 「長年、当社の各工場で設備設計や工事、メンテナンスをお願いしているマナテックさんには、日立産機システムさん、日立グローバルライフソリューションズさんをはじめとするメーカーさんを取りまとめていただきました。環境に優しい植物油を絶縁油に採用した超高効率アモルファス変圧器、開発実験室や生産ラインに圧縮エアーを供給する空気圧縮器、地中熱空調設備に使うラインポンプや建屋内に配置された消火ポンプなどは日立産機システム製です。全館の空調機は日立グローバルライフソリューションズ製ですが、皆さまのご協力を得て、これらの設備工事を計画通りに無事完成させることができました」と佐々木様。また、「マナテックさんが推奨する日立グループのさまざまな製品はどれも品質が高く、すべての工場で安心して導入しています」とのお言葉もいただきました。

 さらに、熱は廃棄せず空気だけを入れ替える全館換気設備や空気圧縮機の排熱利用システム、EV用急速充電設備、建屋南面の日よけルーバー、全館に高効率のLED照明を導入するなど、完成した新本社工場そのものが環境に優しく、脱炭素、SDGsへの貢献のシンボルとなっています。

 木之下様は「新本社工場は、サステナブルなモノづくりと当社が強みとするイノベーションのシンボルであるとともに、今後はブランディングとマーケティング、さらにリクルーティングにも貢献できるポテンシャルがあります。私たちはこの建物が持つ力を積極的に活用し、その魅力を広く発信していきます。また、地域の皆さまやお子さまにも親しまれ、癒しの場となるような取り組みや、当地のモノづくりの展示館、地域の防災拠点としての機能も充実させていきたいと考えています」と今後の抱負を披れきしてくださいました。

 株式会社マナテックと日立産機システムは、株式会社 日本ピスコ様が地域社会への貢献を果たしつつ、さらに発展するお手伝いができるよう、今後もメンテナンスに万全を期すとともに、グリーン、デジタル、リカーリングをキーワードとする製品・システム、新たなソリューションをご提案してまいります。

画像: 日立空気圧縮機「HISCREW G series」

日立空気圧縮機「HISCREW G series」

画像: 日立空気圧縮機「NEXTⅢ series」

日立空気圧縮機「NEXTⅢ series」

画像: 開発実験室向けに高圧と低圧の圧縮エアーを供給

開発実験室向けに高圧と低圧の圧縮エアーを供給

画像: 日立環境調和型変圧器「Superアモルファス奏」を収めたキュービクル(左) 日立環境調和型変圧器「Superアモルファス奏」(右)

日立環境調和型変圧器「Superアモルファス奏」を収めたキュービクル(左)
日立環境調和型変圧器「Superアモルファス奏」(右)

画像: 建屋を守る日立消火ポンプユニット

建屋を守る日立消火ポンプユニット

画像: 空調機のメインは日立ビル用マルチエアコン

空調機のメインは日立ビル用マルチエアコン

お客さまのために力を合わせて —日立産機システム 製品関係者—

株式会社 マナテック 伊那支店

 株式会社 日本ピスコ様は、同社の創業時からお付き合いをいただいてきた大切なお客さまです。当社は、総合エンジニアリング企業として工場のエネルギーインフラ、ユーティリティなどの設計・工事・メンテナンスのお手伝いをさせていただいています。新本社工場では、環境性能が高い設備を積極的に採用したいというご要望に応えて、日立産機システムさんの開発・生産拠点に何度も足を運んでいただき、直接、環境調和型変圧器や空気圧縮機などをご確認いただきました。加えて信頼性が高いポンプもご採用いただき、大変ありがたく思います。これからも一番身近なパートナーとして、お客さまに貢献してまいります。

画像2: 【お客さま導入事例 vol.172・空気圧縮機/変圧器/ポンプ】
株式会社 日本ピスコ

地域社会へのさらなる貢献をめざして、
諏訪湖を望む新本社工場からイノベーションを発信

営業部 次長 竹内一高 様

株式会社 日立産機システム 営業統括本部

 大規模な太陽光発電設備やLED照明の導入など、環境保全に積極的に取り組まれている株式会社 日本ピスコ様に貢献するために、消費電力の削減、絶縁油に生分解性の大豆油を使った変圧器「Superアモルファス奏」をご提案し、2022年にご採用いただいてからは継続的に導入していただいています。お客さまに直接ご提案する機会が少なかったため、日本ピスコ様にご採用いただけた時には、大変うれしく思いました。また、新本社工場では8台も採用していただきました。同製品は、ついに累計ご注文台数が1,000台を突破しました。これを機に、さらに多くのお客さまにご提案していきたいと思います。

画像3: 【お客さま導入事例 vol.172・空気圧縮機/変圧器/ポンプ】
株式会社 日本ピスコ

地域社会へのさらなる貢献をめざして、
諏訪湖を望む新本社工場からイノベーションを発信

配電システム営業統括部
配電システム営業部
配電システムグループ
猪﨑綾香

株式会社 日立産機システム 営業統括本部

 株式会社 日本ピスコ様の新本社工場では、空気圧縮機「NEXTⅢ series」と「HISCREW G series」を合わせて7台と、関連するタンクやドライヤーなどの補機をご採用いただきました。空気圧縮機は、いずれも設備監視サービス「FitLive」に標準対応しているので、その利活用をご提案し、お客さまの設備の保全に役立てていきたいと考えています。さらに「FitLive」から得られる稼働データを分析し、さらなる安定稼働や長期的なメンテナンス、将来的なリプレースにもつなげていきたいと思います。今後もマナテックさんとともに日本ピスコ様にご信頼をいただけるようなソリューションやサービスをご提案してまいります。

画像4: 【お客さま導入事例 vol.172・空気圧縮機/変圧器/ポンプ】
株式会社 日本ピスコ

地域社会へのさらなる貢献をめざして、
諏訪湖を望む新本社工場からイノベーションを発信

空圧営業統括部
空圧システム部
空圧システム第二グループ
相川 達

株式会社 日立産機システム 営業統括本部

 当社は陸上ポンプ、水中ポンプをはじめ、さまざまなポンプを取り扱い、水道、ビル給水、下水処理、工業用水など、暮らしと産業に欠かせない水の供給を支えています。今回は、高効率の永久磁石モータを採用した小型省エネポンプ「HEポンプ」と消火ポンプユニットをご採用いただきました。今後は、環境負荷低減にも貢献できる未利用エネルギーを利用した小水力発電「エネルギー回収システム」や設備管理担当者様の日常点検の負担軽減に貢献できる設備監視サービス「FitLive」に対応した給水ユニット「IJ3」などもご提案できれば、と願っております。

画像5: 【お客さま導入事例 vol.172・空気圧縮機/変圧器/ポンプ】
株式会社 日本ピスコ

地域社会へのさらなる貢献をめざして、
諏訪湖を望む新本社工場からイノベーションを発信

設備営業統括部
水環境システム営業部
ポンプシステムグループ
主任 鈴木一彰

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( vol.142・2025年9月掲載 )

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