【機械遺産】Vol.13
〜日本機械学会 機械遺産 第60号〜
国産初の16ミリ映写機(エルモA型)
国産初の16ミリ映写機は1927(昭和2)年に榊商会から発売されたエルモ16ミリ映写機A型である。開発者は「名古屋に発明の鬼才あり」といわれた榊秀信だ。当時の映写機は35ミリが主流であり、運搬や設置の面で普及には難があった。そこで榊は小型映写機の教育分野への活用の可能性を信じて、輸入された玩具の16ミリ映写機を徹底的に研究し、手回し式を採用した国産初の小型映写機を完成させた。
彼は、その後さらに改良を進め、国内各社の協力も得てモータや映写電球、フィルム送り機構などを開発。1930(昭和5)年には純国産と呼べるD型を製品化し、1933(昭和8)年には合名会社エルモ社((株)エルモ社の前身、...