【機械遺産】Vol.06
卓上複写機リコピー101
1955(昭和30)年に理研光学工業株式会社(現 株式会社リコー)が発売した「卓上複写機リコピー101」は、日本初の露光(焼付け)・現像一体型の卓上型ジアゾ湿式複写機であった。当時のジアゾ複写プロセスはアンモニアガスを用いる方式が主流で、装置も大きく、排気設備のない部屋では使用できなかった。それを同社独自の技術で、露光と現像のプロセスに必要だった手作業を省くとともに一体化も成し遂げ、無水・無臭の露光・現像、小型化も実現。また、ロール紙ではなくカット紙タイプのものを使う構造で、1分間に5枚のコピースピードなど、操作性も格段に向上し、オフィスで欠かせない存在となった。
同機は、OA化のさきが...