【機械遺産】Vol.04
たま電気自動車(E4S-47 Ⅰ)
今から80年近く前の1947(昭和22)年、すでに日本では電気自動車が完成していた。それが自動車会社への転換を模索していた立川飛行機株式会社(現 株式会社立飛ホールディングス)が開発に成功した「たま電気自動車」である。車名は会社所在地の多摩に由来する。木骨鉄板張りの構造で、電動機は株式会社日立製作所との共同開発で36ボルト120アンペア、蓄電池は40ボルト162アンペアのものを二分割してキュートな車体の下部に搭載。最高速度35km/h、1回の充電での走行距離は65kmという性能を有した。
以降、立川飛行機から派生した東京電気自動車株式会社(後のプリンス自動車工業株式会社、現在の日産自動車...