1936(昭和11)年に創業された「杉野クリーナー製作所(現 (株)スギノマシン)」。戦前は、ボイラーや熱交換器のパイプ内部を清掃するチューブクリーナの製造・販売をしていた。戦後には、管内清掃機械の駆動源に水圧モータの利用を考えたが、必要とする高圧水発生ポンプが入手できなかったため、自社開発に取り組んだ。
本機は1964(昭和39)年に(株)スギノマシンが開発した「三連プランジャ式高圧水発生ポンプ1号機」で、30MPa、流量は60ℓ/min(1.0×10-3m3/s)である。「スギノポンプ(ジェットクリーナー)」の名称で、同年に石油精製工場に納入され、7年間の稼働後に、同社に戻り、本社展示室に展示されている。
このポンプは、累計で約14,000台が製造された。その後、超高圧ジェット水を必要とするウォータージェット技術として展開され、金属やコンクリートなどの剥離や切断、食品や医療への用途拡大が実現したことで産業界全般で活用され、国民生活の発展に大きく貢献し続けている。2024(令和6)年には、(一社)日本機械学会「機械遺産」に認定された。
所蔵 : 株式会社スギノマシン (見学には事前申請が必要)
https://www.sugino.com/
引用 : 日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第122号
https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/heritage_122_jp.html
協力・参考 : 株式会社スギノマシン
https://www.sugino.com/
( vol.147・2026年7月掲載 )



