1929(昭和4)年3月、旅客運送用として千本口駅と吉野山駅間の全長349m、高低差103m、最急勾配27度、ゴンドラ2台で運行を開始した吉野山ロープウェイ(奈良県吉野郡吉野町)は国内現役最古のロープウェイであり、世界的に見ても最古級である。
2本の支索の間に走行機を配したえい索2本、平衡索2本による4線交走式機構を採用(現在は平衡索を1本にまとめた3線交走式で運行)し、勾配に合わせたゴンドラ形状が採用されている。さらに戦後主流となるロックド・コイル・ロープと呼ばれる表面を平滑化したロープの先進的使用もみられる。また架線支持部材や支柱は、架設した安全索道商会(現 安全索道株式会社)の保守により今なお現役であり、わが国の材料力学や金属材料技術の優秀さを示している。
戦時下の金属供出を逃れた後、一時運休期間もあったが、桜の名所、吉野山と世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の出発点に位置する交通機関として、毎年多くの観光客に利用されている。2012(平成24)年には(一社)日本機械学会より「機械遺産第52号」に認定されている。
運営:吉野大峯ケーブル自動車株式会社
http://www.yokb315.co.jp/
引用 : 日本機械学会「機械遺産」 機械遺産第52号
https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/heritage_052_jp.html
協力・参考 : 吉野大峯ケーブル自動車株式会社
http://www.yokb315.co.jp
( vol.145・2026年3月掲載 )



