工場や商業施設、オフィスビルなどで使われる600V〜7,000Vの高電圧の電流。
万が一、電気回路に漏電や過電流が発生すると
電気火災や電気設備の破損という大きな事故が起こることも。
そんな時、事故回路を電源から瞬時に切り離し、
事故を防いでくれるのがVCB(真空遮断器: Vacuum Circuit Breaker)。
今回は、このVCBをご紹介します。


VCBは、高電圧回路に流れる電流を普段の時や異常時に開閉することで、受電や変電、配電を行う電気設備を保護する遮断器です。真空バルブは、VCBの心臓部として、電気を遮断する時に発生する危険なアーク(数千~数万℃の火柱)を、真空バルブ内で安全に拡散し消してくれる、頼りの存在です。VCBには、過電流などを検出する機能はないので、異常電流を検知する保護継電器などと組み合わせて使うことで、電気設備の安全と健全性を守ることができます。


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( vol.141・2025年7月掲載 )